【いざという時に焦らない】救急車を呼んだらすぐに準備すべき持ち物リスト
救急車を呼んだ際、事前に必要なものが揃っていると、病院への搬送やその後の処置が非常にスムーズに進みます。
今回は、救急隊が現場に到着するまでの数分間で、ぜひ用意しておいていただきたいものを解説します。
救急車を呼んだ時に用意しておきたい4つの持ち物
1. 保険証と診察券(最優先)
保険証や診察券は、最優先で用意していただきたいものです。これらがあると、お名前の確認やかかりつけ病院の確認などを速やかに行うことができます。
- 搬送先の決定に役立つ: 救急隊から病院へ受け入れ確認をする際、事前に個人情報を共有し、過去の受診歴などを医師が確認します。これにより、搬送後の処置をより早く正確に始めることができます。
救急要請はとっさのことで、準備できなくても問題ありませんが、後日必ず病院窓口に提示が必要になります。できればすぐに取り出せるように準備しておきましょう。
2. おくすり手帳(普段薬を飲んでいる方)
普段からお薬を服用されている場合は、必ずおくすり手帳の持参をお願いします。医師は、おくすり手帳を見ながら、処置内容を決めたり、使用する薬を選択したりします。
- 薬の安全確保: 万が一、救急で運ばれた際に、緊急時の処置薬と普段飲んでいる薬との飲み合わせが悪いと危険な場合があります。日頃から保険証などと一緒にまとめておくと安心です。
3. 靴
意外に思われるかもしれませんが、靴の持参もお願いします。救急隊員もつい搬送に気を取られて見落としがちです。
- 帰宅時に必要: 救急搬送時は歩けなくても、病院で処置を受けると症状が改善し、自分で歩いて帰れるようになることもあります。その際に靴がないと、病院内でスリッパなどを購入しなければならない可能性があります。
4. お金(現金・財布)
優先順位は低いですが、できればご家族の方が持っていただけると助かります。
- 当日のお支払い: 入院せずにその日のうちに帰宅される場合、診察費や検査費など病院への支払いが発生します。
【重要なお知らせ】マイナ保険証の活用で搬送がさらにスムーズに
令和7年(2025年)10月1日より、全国の消防本部でマイナンバーカードを健康保険証として活用する「マイナ救急」の実証事業が始まります。
これは、救急搬送される方がマイナ保険証を提示することで、搬送先の病院での診療をより早く、安全に始めるための取り組みです。
マイナ救急のメリット
- 医療情報が即座に共有される
意識がないなど、本人が自分の情報を伝えられない状況でも、救急隊員が専用端末でマイナ保険証を読み取ることで、病院側が過去の受診歴やお薬の情報(おくすり手帳の情報)をスムーズに確認できるようになります。
- 処置の時間を短縮できる
医師が迅速かつ正確な情報を得られるため、搬送されてから診断や治療を開始するまでの時間を短縮でき、救命率の向上につながることが期待されています。
今からできる準備
この実証事業は全国で始まり、今後本格的な運用に移行する予定です。
健康保険証として利用登録したマイナンバーカード(マイナ保険証)をお持ちの場合は、 救急車を呼んだ際、保険証や診察券の代わりに一緒に用意しておくと、よりスムーズな対応が期待できます。
まとめ:準備が救命活動を円滑にする
救急車を呼んでから数分でこれらすべてを用意するのは難しいかもしれません。
ですが、これらの持ち物を用意していただけると、救急活動だけでなく、その後の病院での迅速な処置も円滑に進みます。
すべて絶対必要というわけではありませんが、あなたご自身やご家族の安全のため、ご協力をお願いいたします。
