【119番通報の完全ガイド】救急車を呼ぶ方法・手順と「必ず聞かれる3つの質問」
今、このページを見てくれているあなたは、きっと不安で、焦っていることと思います。
大丈夫です、まずは深呼吸してください。
この記事は、あなたが冷静に、そして正確に行動できるよう、救急のプロとしてお伝えします。
この記事では、救急車の呼び方の正しい手順(3ステップ)から、119番の電話で何を話すか、Live119などの最新システム、折り返し電話の注意点まで、不安な状況でも迷わない完全な情報を掲載しています。
まず知っておくべきは、この3つのステップです。この流れさえ理解していれば、大切な命を救う最初の一歩を踏み出せます。
- 落ち着いて「119番」を押す
- 聞かれたことにだけ答える
- 場所と傷病者の状態を伝える準備をする
Step 1: 落ち着いて「119番」を押す:救急通報の第一歩
救急車の要請は「119番」です。
焦る気持ちはわかりますが、まずはボタンを押しましょう。
電話が繋がれば、あとは緊急電話を受けるプロの通信指令員が対応してくれます。
あなたがすべきことは、通信指令員の質問に集中することだけです。
Step 2: 一秒を争う!119番電話で「必ず聞かれる3つの質問」
これが、一秒でも早く救急車を到着させるための最大のコツです。すべてプロに任せ、「聞かれたこと」にだけ集中しましょう。
緊急時は、あれもこれもと一方的に話したくなりますが、通信指令員はプロの訓練を受けています。彼らが最も必要な情報を把握するために質問をします。
聞かれたことに、「はい」「いいえ」や「〇〇です」と答えてください。
質問1. 火事ですか? 救急ですか?
119番は火事と救急の共通ダイヤルです。最初に必ず聞かれます。
「救急です」と伝えてください。
質問2. 場所はどこですか?(場所の伝え方)
救急車が必要な場所を伝えてください。
- 住所がわかる場合: 迷わず伝えてください。
- 出先で場所がわからない場合: 焦らなくて大丈夫です。通信指令員がGPSなどを使って特定をサポートします。
【場所を特定するヒント】
- 信号機の上に書いてある信号の名前
- 近くのお店の名前(コンビニなど)
- 自動販売機や電柱に貼ってある住所
わかる情報で構いませんので、伝えてください。
質問3. 意識と呼吸はありますか?(傷病者の容態)
これは、傷病者の重症度や緊急度を判断するための最も重要な質問です。
- 「意識はありますか?」(声をかけたら反応するか)
- 「呼吸はしていますか?」(胸やお腹が動いているか)
これにより、救急車だけが出動するのか、緊急度が高いため救急車と消防車が同時に出動するのかが決まります。
Step 3: 救急車出動後も電話は切らずに!Live119で準備を万全に
「電話を切っても救急車はもう出ています」ので、ご安心ください。しかし、救急隊があなたのもとに着くまでの準備を万全にするため、引き続きご協力をお願いします。
電話が繋がっている状態でも、救急車はすでに出動しています。
詳しく話を聞くのは、救急隊が現場に向かいながら、より適切な準備(必要な道具や人員の要請、搬送する病院の選定)をするためです。
救急隊到着までの間に「Live119」の映像で応急処置の指導を受けられる
電話を切らないことの大きなメリットの一つが、**Live119(映像通報システム)**を活用したサポートです。
通信指令員が必要と判断した場合、あなたのスマートフォンで撮影した現場の映像をリアルタイムで送るよう依頼があります。
- メリット1: 状況の早期把握:言葉では説明しにくい現場の状況を映像で伝えることができます。
- メリット2: 的確な応急処置:通信指令員が映像を見ながら、心肺蘇生(CPR)や止血などの応急処置の方法を具体的に指導してくれます。また、**動画があなたのスマホに送られてくる**こともあります。
Live119は、アプリのダウンロードや事前登録は不要です。協力をお願いされた際は、落ち着いてSMSで送られてくるURLをタップし、ご協力をお願いします。(※通信料は通報者の負担となる場合があります)
救急車が出動した後も質問は続く(容態・通報者情報)
上の3つの質問が終わる頃には、一番近くの救急車に出動指令が下りています。ここから、さらに細かく状況を聞かれますが、すべてはあなたと傷病者のためです。
聞かれる内容は、主に以下のことです。わかる範囲で答えてください。
- **症状**はいつからか、会話はできる状態か
- **顔色**はどうか、原因は何だと思われるか
- 持病や通院している病院はあるか(特に名前や生年月日)
- **通報者**(あなた自身)の連絡先、氏名
あなたが答えてくれた情報は、**出動中の救急隊にすぐに伝えられます**。
119番の不安を解消:知っておくと役立つその他の情報
携帯電話でも固定電話でもOK
どちらでかけても構いません。
- 固定電話: 昔から場所の特定が早く確実です。
- 携帯電話(スマートフォン): GPS機能により、かなりの狭い範囲で場所特定が可能です。メリットは、救急が必要な方のそばから電話でき、Live119などの応急処置の指導が受けられることです。
稀に、出動中の救急隊から折り返し電話があることも
現場に向かっている途中の救急隊や、指令室から折り返し電話がかかってくることがあります。
これは、**通報内容の最終確認、より正確な状態の確認、ドクターカーやドクターヘリの要請**を検討するためです。
落ち着いて電話に出ていただけると、救急隊の迅速な対応に繋がりますのでご協力をお願いします。
最後に:あなたの大切な命のために
119番通報は、人生で何度もする経験ではありません。だからこそ、慌ててしまうのは当然です。
ですが、あなたが深呼吸をして、通信指令員の質問に落ち着いて答えることが、大切な命を救う最初の一歩になります。
この記事が、あなたの行動を支える小さな助けになることを願います。

 
  
  
  
  
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