「大学卒業後は消防士になりたい!」
「消防士になるために少しでも効率よく対策したい!」
「公務員試験対策を知りたい」
そんな方のための記事です。
現役消防士、救急救命士の凜(@mappletour)です。
消防士の採用情報をまとめたサイトはいくつもありますが、今回は採用情報に触れつつ、わたしが合格のためにやっていた方法、採用試験を経験して効率のいい方法、ノウハウを余すことなく公開していきます。
まずはわたしのことを紹介します。
現在はある県のある市の消防士として勤務しています。
キャリアとしては約10年です。
大学4年生のときに、消防士採用試験を受験しました。
わたしは大学4年生の3月に救急救命士の国家試験を受験予定で、採用試験の対策と国家試験の対策、国家試験受験資格を得るための病院実習を同時期に迎えていました。
「こんな忙しいのに、公務員対策の勉強なんてしてられない…」
「でも働く場所がないのに、国家試験受けるなんて意味ないやん…」
考えても試験日は近づいて来るだけなので、採用試験を効率よく合格するため方法を模索しました。
条件としては
- 時間が掛からないこと
- お金が掛からないこと
- 効果が高いこと
この方法を考え、実践することで、実際に東京消防庁、政令指定都市消防、第一希望だった地元の消防、県警に合格しました。
現在は消防士、救急救命士として働き、採用担当者として採用試験を実施しています。
今回は大学時代に蓄えたノウハウ、採用担当者としての評価のポイントをまとめ、ぜひ消防士のなりたい方の手助けになればと考えています。
- 消防士になる方法を簡単にまとめます
- 採用試験合格への近道を公開します
大学生で消防士になる場合のスケジュール
まずスケジュールを知ることが重要です。
東京消防庁は
4月…願書受付開始
5月…一次試験
6月…一次試験の結果発表
7月…二次試験
8月…合格発表
政令指定都市は
4月…願書受付開始
6月…一次試験
7月…一次試験の結果発表
8月…二次試験
9月…発表
市町村は
6月…一次試験
7、8月…二次試験
といったところです。
日程が重ならなければ、他の政令指定都市や市町村を受けることは可能です。
ここでオススメの戦略です。
- スベリ止めになる
- 受験の緊張や時間配分に慣れる
- 学科試験や面接対策になる
わたしが各地の試験を受けてみて、感じたメリットは3つです。
合格してしまえば、今後進路に余裕が持てますし、最悪そこに就職してしまえばいい。
独学や模擬試験にはない緊張感で試験を受験することで、場の空気になれることもできます。→これ以外と大切です。とくに面接。
学科の問題は全国通じてほとんど代わりませんが数多くの問題を経験することも重要です。
数こなすと「ハイハイ、このパターンね」となることが多いです。
面接も同じです。
一般企業のエントリーしている方は問題ないと思いますが公務員試験のみを考えている人は絶対的に経験が足りないです。
だから量をこなすことは重要です。
ちなみにわたしは経験を積むために警察も受験しました。
とくに警察は面接時間が長く、一番いろいろ聞かれてそこで論理的に話すことを鍛えることができたような気がします。
実際に本番の試験を受けてみると足らない部分が見えてきます。
受けっぱなしではもったいないので、次の試験までに改善点を把握し、取り組むことも重要です。
- 日程が重なっていなければ、いろいろ受験しよう
- メリットは多数!
消防士採用試験の内容
試験内容はこちらの記事にまとめました。
数的処理(数的推理、判断推理)は時間を掛けるべきです。
「えーー!!苦手だー!」
「やりたくないっ!!」
という声が聞こえてきそうですが、そこがチャンスです。
理由は、まずみんなが苦手なので、勉強を避けがちな科目です。
少しの努力で差をつけるチャンスです。
もうひとつは、問題数が多く配点が高いです。
勉強方法は後述します。
消防士採用試験 オススメの勉強方法
公務員試験は範囲も多く何から手を付けていいかわからなくなりますよね。
そこでオススメなのが
まんべんなく試験科目の問題が載っているものを用意する本を購入することです。
もちろん新品でもいいですし、中古でも構いません。ほとんど内容は変わっていません。
これで消防士採用試験の学科に関しての雰囲気をつかむと同時に、得意科目、苦手科目を把握してください。
この作業でどこから手を付けていいかのヒントになります。
もう試験まで期間がない場合(1ヶ月以内)は数的処理と暗記系(地理や地学)のみでいいです。
まだまだ期間がある場合は、数的処理と苦手科目をやり、近くなったら得意科目をいれていくといいと思います。
理由は数的処理は先ほど説明したとおり配点が高いのでやるべきです。
暗記系は即効性が高いので、寸前に覚えたものがすぐ試験に使えるからです。
数的処理のオススメの勉強方法
では数的処理の勉強方法に触れていきます。
- とにかくいろいろな問題を見る
- わからなければ、すぐ答えを見る
- 解き方を覚える
これで比較的早く数的処理が簡単になります。
数的処理は解き方を知っていれば、解けます。
考えて解き方がわかることもありますが、ほとんどの場合が考えても無理です。
いろいろな問題を見て、解き方を覚えることで、いつの前にパターン化して解けるようになります。
そこでオススメなのが、この2冊です。
わたしもこれを使っていました。
まずいろいろな問題を見るために、問題数の多い本がオススメです。
特にこの2冊は問題が多いです。
教養試験(学科試験)のレベル
消防士採用試験は国家公務員や地方上級に比べてレベルが落ちると言われています。
実際に自分も大卒区分の試験を受けましたが、正直大学受験レベルより落ちるレベルの印象を受けました。
そこで考えられる対策として、大学受験を頑張っていた方はその勉強を思い出すことを重視してください。
比較的短時間の勉強で合格レベルまで到達できます。
全然勉強してないなって方は、公務員の専門学校に通ったり、大学などで公務員対策のコースをとることが最短ルートと考えられます。
- まず科目をまんべんなくやってみてください
- 得意科目、苦手科目を把握しましょう
- 残り時間を考えて取捨選択してください
- いろいろな問題を経験しましょう
- レベルは高くありません
消防士採用試験の面接対策と体力試験対策
いわゆる二次試験の対策です。
面接
面接にも採用担当者として同席しますが、大事なのは見た目です。
どうしても「消防士になりたい!!」って人は見た目や態度にも現れます。
具体的には、
- あいさつが覇気がある
- 動きがキビキビしている
- 姿勢がいい
- 質問に対して迷いなく答える
- 消防士になりたい理由をスラスラ言える
そこは消防士採用試験で結構重要視しています。
あとは普通に受け答えできればオッケーです。
体力試験
わたしは高校から帰宅部でしたので、
「体力自信ないけど、大丈夫かなぁ。」
「懸垂5回くらいしかできない…」
めちゃくちゃ不安を抱えていました。
しかし、体力試験をやる理由を担当者になって知りました。
消防士として職務遂行に必要な身体があるか?
という点です。
要するに身体の機能が普通かどうかだけです。
懸垂ができなくても合格できます。
気負わずに挑みましょう!
ただ注意する点が一点あります。
それは体力試験は時間が多くとられており、そのときの態度や言葉遣いも採用試験担当者は見ているということです。
東京や政令指定都市は受験者が多いので大して問題にならないのですが、市町村の試験は受験者が少なく担当者も比較的フレンドリーに接するので、ついつい打ち解けてしまいがちです。
しかし、あくまで受験者としての自覚を持ち、緊張感を持った行動が望まれます。
消防士採用試験の倍率がわかる裏ワザ
ここでは実際にわたしが倍率を予想するためにやっていたことをまとめます。
効果を発揮するのは一次試験の日が重なった政令指定都市や市町村を受ける場合です。
それは応募締め切りギリギリに願書を送るという方法です。
公務員試験は当然受験料はないので、日程が重なっていようが申し込むことは可能です。
たいてい応募は消印有効となっているはずなので、それを利用します。
受付は消防署に届いた順に処理し、受験番号を付けていくことが普通なので、受付期間ギリギリに来たものは願書を受け付けた数≒受験番号となります。
受験票が届くと受験番号が書いてあるので、そこで倍率を推察するのです。
東京や政令指定都市は採用枠が多いのでそこまで気にする必要はないですが、市町村は採用人数が少ないの、この方法は有効です。
同じ日程の市町村を受ける際、どちらを受けるか迷っている場合にはぜひこの方法でライバルの少ない方を考えてみてもいいかもしれません。
消防士になるには まとめ
今回の記事で重要なことをまとめておきます。
- スケジュールを確認しましょう
- 日程が重なっていなければ、可能な限り試験を受けましょう
- 得意科目、苦手科目を把握しましょう
- 数的処理を得点源にしましょう
- 面接は見た目重視。消防士になりたいアピールをしましょう
- 体力試験はビビる必要なし