【実体験】消防士のコンタクトとメガネはどっち?現役隊員が教える失敗しない選び方

消防士は勤務中コンタクトレンズの着用は どうしているの? 消防士の仕事

【実体験】消防士のコンタクトとメガネはどっち?現役隊員が教える失敗しない選び方

この記事では、視力の悪い現役消防士救急隊歴15年以上のベテランであるわたし)が、勤務中の視力矯正について、リアルな体験談をもとにすべてお答えします。

このような疑問を持っている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

  • 勤務中、コンタクトレンズはどうしてるの?
  • 勤務中、メガネだと何か困ることはある?
  • 仮眠時間中、コンタクトレンズはどうしているの?

ちなみに、わたしは今メガネで勤務しています。(昔はコンタクト派でした!)

【結論】消防士にとってコンタクトレンズの相性が「良い」と言える3つの理由

消防士とコンタクトレンズの相性は、結論から言うと間違いなく「良い」です。

とくに、人命救助や火災現場の最前線に立つ隊員にとっては、コンタクトレンズが圧倒的に有利になります。

その理由は、以下の3点にあります。

  1. 空気呼吸器の面体を被っても視界に影響がない
  2. 激しい活動や訓練時でもズレる心配がない
  3. 汗や水でレンズが汚れて見えづらくなる心配がない

コンタクトレンズ使用者に聞くと、最大のメリットは呼吸器の面体を被っても影響がないこと。火災や救助の現場では、視界が確保されていることが命綱になります。

「メガネ」だと命に関わる?面体着装時の致命的な問題点

メガネ着用者が消防隊や救助隊で活動する場合、面体を被る際、メガネを外す必要があります。

これは、メガネのフレームが面体の密閉性を損ない、外気が侵入する可能性があるためです。

つまり、危険な場所での活動を裸眼視力で行う必要があるということです。裸眼で周囲の状況が分かりづらくなると、活動の成否に関わるだけでなく、最悪の場合、自身の命の危険にもなりかねません。

救急隊歴15年のわたしは主に救急隊の配属なのでメガネでほとんど問題ありませんが、火災出動や救助活動で面体を着装する頻度が高い消防隊や救助隊に配属されている隊員は、ほとんどがコンタクトレンズを選択しているのが現状です。

(補足:面体を着装してめちゃくちゃ暑い部屋に入る耐熱訓練時でも、コンタクトは問題ありませんでした。)

夜勤・仮眠時はどうする?コンタクト派のリアルな行動パターン

仮眠時間中であっても、出動要請があれば急いで現場に出動しなければなりません。

コンタクトレンズ着用者が夜間をどう過ごしているのか、リアルな意見を聞いてみました。主にこの二択に分かれます。

  1. 仮眠時間は外して、夜間はメガネで出動する(出動頻度が低い隊員に多い)
  2. ソフトコンタクトレンズなので、そのまま着用して寝る(常に万全の状態を求める隊員に多い)

ちなみに、わたしも消防学校卒業後の2~3年はコンタクトを入れっぱなしにして寝ていました。

ぶっちゃけ、目がカピカピになって辛いんですよね。

そのうち、「夜間に面体を着装するケースがない」「昼間の面体着装も訓練くらい」という現状に気づき、「コンタクトはめんどくさい!」という理由でメガネ派に戻りました。

結局、あなたはどうすべき?所属部署・出動頻度で選ぶ最適解

最終的に、勤務中どうするかは「所属する部隊」と「出動頻度」によって答えが変わってきます。

部隊 特徴 最適な選択肢
救助隊・消防隊 面体着装の機会が多く、裸眼での活動は極めて危険。 コンタクトレンズ(可能ならレーシックも検討)
救急隊・指令室 面体着装の機会はごく稀。視界が遮られるリスクは低い。 メガネ(夜間も楽でOK)

【消防士の視力】誰もが気になるギモンQ&A

Q1. 現場の隊員は、コンタクトとメガネ、どちらの割合が多いですか?

これは所属する部隊や署の文化にもよりますが、わたしの肌感覚だと次のようになります。

  • 救助隊や消防隊(火災現場へ行く隊):約8割~9割がコンタクトレンズ(またはレーシック)です。
  • 救急隊や指令室半々くらいです。夜間の快適性を重視しメガネを選択する人も多くなります。

Q2. カラコンやサークルレンズでも勤務できますか?

基本的には透明なコンタクトレンズの使用が前提となります。

カラコンやサークルレンズは、災害現場での活動時、万が一の目の状態(充血など)を観察しづらくなる恐れがあります。また、消防組織は公務員として職務中のTPOを重んじるため、視力矯正以外の目的で使用するのは避けたほうが賢明です。

Q3. 訓練中にメガネが壊れたり、外れたりしないか心配です。

激しい訓練(特に水難訓練や救助訓練など)では、メガネを外すか、度付きのスイミングゴーグルスポーツ用ゴーグルを着用するのが最も安全です。

壊れるリスクはゼロではないため、念のため予備のメガネをロッカーに用意しておくことを強くおすすめします。

最適解は「レーシック」も視野に

もし、毎日のように面体を着装し、危険な場所に入っていく隊への配属を目指すのであれば、コンタクトの煩わしさや夜間のリスクを根本的に解決するレーシックを視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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