消防士を目指す人におすすめの資格を現役消防士が教えます

消防士になるには

現役消防士、救急救命士の凜(@mappletour)です。

この消防士ブログで伝えたいこと
消防士を目指す方々の架け橋になりたい。

 

今回の記事はこちらをテーマにしたいと思います。

消防士を目指す人におすすめの資格!!です。

倍率の高い消防士採用試験では、他の受験生との少しの差が合否を分けることもあります。

試験そのもので差がつくこともあるでしょうが、資格で差がつくこともあるでしょう。

まさお

消防士採用試験の時、資格で合否を分けることがあるんですか?

資格を持っている、持っていないで決定的に合否を左右することはないけれど、採用試験を有利に進めることができることは確実です。

例えば、東京消防庁はあらかじめエントリー時に申請できる資格をあげています。

これは面接時点で得点に加算されるもので、保有する資格やスポーツ・音楽の経歴に応じて評定を行われるそうです。

  • 資格各種(大型自動車免許、救急救命士など)
  • 語学
  • スポーツ経歴全国出場、プロ経験
  • 音楽、全国金賞

資格取得の最大のメリットは採用試験で「お!!」と目に留めてもらえるところ、もう一つは消防士になってからに発揮されます!

消防士に入ってからの数年は覚えることも多く、なかなか資格取得のための勉強ができないですし、事前に資格を持っておくことで仕事を任せられることもあります。

その差は仲間の信頼や昇進にも影響するでしょう。

では、実際に消防士を目指す人におすすめの資格を紹介したいと思います。

 

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救急救命士 おすすめ度:★★★★★ 難易度:★★★★★

消防士採用にもっとも有利なのは、救急救命士です。

近年、消防署における災害事案のほとんどを占めるのは救急事案です。

毎年右肩上がりに増え続けています。

現在は国からの指針によりすべての救急車に救急救命士が乗務することとされているため、最も需要のある資格です。

実際に私は救急救命士として救急車乗っていますが、出動も多く、市民の役に立っている実感もあるので、すごくやりがいのある仕事です。

救急救命士とは

救急救命士は救急車内や現場で、重度傷病者に救急救命処置が行える資格で、医師の指示の下、口の中にチューブを入れ気道を確保したり、腕や足に点滴をとり薬を使うこともできます。

また救急隊員への訓練や教育を行います。

一般に医療従事者にあたるため、医師や看護師、その他の医療系資格を持つ方々と仕事をすることもあります。

救急車で活躍する以外にも自衛隊、海上保安庁、警察なども活躍しています。

現在、病院などの医療機関でも医療行為できるように法整備がなされていく方向です。

救急救命士になるには

救急救命士になるには、救急救命士の受験資格を得るために大学や専門学校に行き、指定の単位を取得した上で国家試験を受ける必要があります。

国家試験の難易度は看護師や理学療法士などの医療系資格よりも低いと思われます。

その理由は、それぞれの資格に標準テキストなるものが存在しますが救急救命士は厚さが薄いほうです。

看護師はめちゃくちゃ厚いですね。

要するに範囲が少ないということです。

大型自動車免許 おすすめ度:★★★★ 難易度:★

消防署はポンプ車やタンク車、救助工作車、梯子車など、中型から大型車両がたくさん配備されています。

当然それらを運転するためには運転免許証が必要です。

大型まで免許を取得しておくと、採用試験で有利になるばかりか、早い段階で機関員を任命させる可能性も高くなるでしょう。

大型免許をとるには

現行の法律ですと、自動車学校に行き、教習を受け、試験を受ける必要があります。

また費用がおおよそ30万円位掛かります。

採用試験の前に取得しておくと有利ですが、30万円は高いですよね…

たしかに市町村によっては補助制度があるようなので、消防士になってからとることも考えていいと思います。

ちなみに私は採用後に取得しましたが、取る時期が遅かったので、同期のほうが先に機関員に任命されて悔しい思いをしました。

ある意味機関員に任命されるということは高額な消防車を任せられると組織に認められることでもあるので、とても羨ましたかった記憶があります。

第2級陸上特殊無線技士 ★★★

消防無線でやり取りするのに必須の資格になります。

出動した際に指令センター交信する場合消防無線を使います。

車両積載の無線機や現場に携帯型の無線機を持ち込むこともあります。

それらの操作に必要な資格となります。

陸上特殊無線技士をとるには

取得方法は2つあります。

  • 国家試験を受ける方法

学校や独学で勉強して試験を受ける。

  • 養成課程を受講する方法

国の認定を受けた講習会を受講して修了試験に合格すると国家試験が免除になる。

 

国家試験を独学で受けるのが、一番安いです。

私は消防学校が授業の一環で養成課程を受講しました。

私のように消防学校で受講できるケースもあります。

資格をあらかじめ取得していた方はその間寮でゆっくり休憩していたそうです。いいですね。

養成課程の修了試験は簡単です。

講習会で事件にでるところをすべてレクチャーしてくれます。

勉強に自信がないのなら、養成課程を受けられることをおすすめします。

玉掛け技能講習 ★★★

玉掛けするときに必要な資格です。

玉掛けとはクレーンなどに物をかけ外しすることをいいます。

たいていの救助工作車には移動式クレーンが装備されており、現場で車両などを吊り上げる作業に使う資格です。

玉掛け技能講習は都道府県労働局長登録教習機関が行う技能講習を受ける必要があります。

わたしは陸上特殊無線技士のように消防学校で取得しました。

潜水士 ★★★

潜水士は海猿で有名になりましたが、消防も川や池などの災害に備え、水難チームを編成しています。

当然仕事として水の中で仕事をするので、潜水士の資格が必要になります。

潜水士の資格とは言っても、海猿に出てくるような厳しい潜水士養成課程のことを指すわけではなく、ここで言う潜水士は学科だけで取得できるです。

消防のダイバーは川や池で潜ることが多く、そのような場所で訓練を積み重ねています。

潜水士をとるには

試験は、1月、4月、7月、10月に各地の安全衛生技術センターで行われます。

高気圧障害の危険性などに関する知識の習熟を目標としており、実技試験はありません。

要するに一回も潜ったことがない人でも、潜水士を受験に合格すれば潜水士になれます。

小型移動式クレーン運転士 ★★★

救助工作車はクレーンを装備しており、その操作のために必要な資格になります。

労働安全衛生法に基づく運転技能講習を修了することで資格を得ることができます。

危険物取扱者(乙四など)★★

有利になるかは正直微妙ですが、履歴書に書ける立派な資格です。

特に乙四はガソリン等の取り扱いが含まれているため、消防職員としての基礎知識を得ることができます。

消防士の中にも稀に危険物取扱者をコンプリートしている方がみえます。

仕事に使うというよりも知識を身につけるために受験していることが多いです。

予防技術検定★★

近年、消防署でも重要度が高まってきている資格だ。
大学生や専門学生でも受験することができ、当然持っていることは有利になるはずだ。
検定には、種類が3種類ある。
  • 設備
  • 危険物
  • 査察

特に、消防の現場で働きたい人は、
査察がおすすめだ。
予防課で働きたい人は設備危険物がおすすめだ。

まとめ

救急救命士は採用試験を有利にする王道の資格です。

車両関係の資格は持っていないと操作したり運転できないので、受験するときに持っていると有利になりますし、採用後も早く仕事を任せられるきっかけになるでしょう。

危険物取扱者の資格なども消防士としての基礎部分にもなりますので、十分アピールになります。

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