【実体験】目が悪い(視力0.1以下)でも消防士になれた!採用基準と現場の対策を現役が解説
消防士になってから目が悪いと不便なの?
目が悪くて困ることはないの?
そもそも目が悪い消防士ってどれくらいいるの?
「消防士になりたいけど、視力が悪いから無理かも…」と諦めていませんか?
実は、視力が悪くても消防士になることは十分に可能です!
現役消防士である私も、裸眼視力は0.1以下。勤務中は眼鏡をかけて、毎日救急や消防の業務をこなしています。
この記事では、視力の採用基準から、現場でコンタクト・眼鏡のどちらが良いかまで、私の実体験をもとにすべてお答えします。視力で悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んで安心してください!




視力が悪くても採用試験は突破できる!具体的な基準は?
まず、消防士の採用試験では、視力の要件を満たす必要があります。全国の市町村で多少の違いはありますが、ここでは一般的な基準とされる東京消防庁の採用基準を見てみましょう。
矯正視力を含み、両眼で0.7以上かつ片眼でそれぞれ0.3以上が基準です。眼鏡やコンタクトレンズを使用している状態でこの基準に達していれば問題ありません。
東京消防庁 採用ホームページより抜粋
重要なのは、裸眼視力ではなく「矯正視力」が基準になるという点です。つまり、普段から眼鏡やコンタクトを使っている方であれば、ほとんどの場合、採用基準を満たせます。
眼鏡屋さんで新しく眼鏡を作る際にも、この条件を伝えれば確実です。採用試験の要件はそれほど厳しくないので、目が悪くても適切な眼鏡やコンタクトレンズを目に合ったものであれば、消防士になることはできます。
現役消防士の半数は目が悪い!実際の現場の使用状況を公開
では、実際に現場で働く消防士はどれくらいの割合で視力が悪いのでしょうか?私の所属する消防署(人口10万人弱、職員約100名)での調査結果を公開します。
目が悪い職員はおよそ50パーセント(半数)という結果でした。また、コンタクトレンズ使用者が多いという傾向も見られます。
さらに注目すべきは、裸眼の職員の中にも10名程度はレーシックで視力を矯正しているという事実です。これを合わせると、目を悪くても働けている職員は全体の約60%にのぼります。視力が悪いからと諦める必要はまったくないことがわかります。
この調査にあわせて、なぜコンタクトを選んでいるのか、なぜ眼鏡を選んでいるのか、具体的な理由を聞いてみました。
【隊別】コンタクト vs 眼鏡?現役消防士が選ぶメリット・デメリット
コンタクト使用者に聞いてみました
メリット
- 火災現場などで面体を装着する場合でも、問題がない。(面体の中に眼鏡のフレームが干渉しない)
- 裸眼と同じ感覚で活動できる。
デメリット
- 仮眠時間は眼鏡に切り替える職員が多い。(寝る際のつけっぱなしはリスクがある)
- 突然、外れてしまう危険性がある。
- 火災現場で熱の影響を直接受けないかという不安がある。
眼鏡使用者に聞いてみました
メリット
- 目に異物感がなく、管理が楽。
- 面体をつける頻度が少ない担当(事務員や救急隊)だから眼鏡の方が楽。
- 仮眠からの緊急出動でも、そのまま装着して対応できる。
デメリット
- 壊れるリスクがある。
- 火災などの緊急出動時、面体(酸素マスク)を素早く装着する際に外さなければならないため、一瞬のタイムロスが生じる。
目が悪い人でコンタクトを選ぶか眼鏡を選ぶかは、所属している隊に大きく影響しているようでした。
例えば、救助隊はコンタクトを選ぶ人が多い傾向にありますし、救急隊は眼鏡が多いという印象です。これは、火災現場などで面体(酸素マスク)を装着する頻度が高い隊では、邪魔にならないコンタクトが好まれるためです。
配置される隊によって眼鏡とコンタクトを使い分けしている職員もいます。
視力が悪くても消防士になれる!今日からできる準備のまとめ
結論、目が悪くても、消防士になれます。
受験する際は、要件にあったもの、しっかり調整された眼鏡、コンタクトであれば問題ありません。職員の**半分以上**が視力矯正をしながら働いているという事実から、安心してください。
それぞれメリット・デメリットがあり、配備される隊によって使い分けされている印象です。特に面体の装着頻度が高い隊に配属になった場合はコンタクトが有利です。
わたしは現在救急隊に配属されていますが、消防学校で訓練を受けているときはコンタクトで生活していましたよ。まずは採用試験突破に向けて、準備を進めましょう!
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