「消防士に英語は必要なのか?」
「英語が得意なんだけど、救急隊員として外国人に対して対応したい」
「英語を使った仕事に就きたい」
こんな人に対しての記事です。
現役消防士、救急救命士の凜(@mappletour)です。
わたしは全く英語は話せず、ジャパニーズオンリーの救急隊員です。
今回は『消防士の英語の必要性』についてまとめてみました。
最近はわたしの働いている某市でも、ベトナム人やブラジル人などが増えており、それに伴って外国人による救急要請も増えています。
また2020年に東京オリンピックが開催されるのに伴って、東京消防庁では英語の話せる消防士や救急隊員を集めたチームの結成、またアメリカへの留学も行われていると聞いています。
観光客や労働者の外国人が増えてきており、それに対応できる体制が急務とされており、英語ができる消防士、救急隊員が求められているのが実情です。
消防士に英語が必要な理由
では消防士に英語が必要な理由をまとめていきます。
主な理由は
- 観光客増加
- 外国人労働者の増加
- 対外的なアピール
観光客の増加
2019年、ラグビーワールドカップ開催。
2020年、東京オリンピック開催と、関東圏では観光客の増加が見込まれています。
観光客は日本に住んでいる外国人と違って日本語が話せないと想定されます。
観光客の増加により日本語を話せない急病人やけが人が救急要請し、そのコミュニケーションスキルのある救急隊が求められています。
外国人労働者の増加
近年地方都市でも、外国人労働者や留学生が増えてきています。
長期間働いている人は日本語のコミュニケーションが取れますが、なかには全く日本語が分からない方もみえます。
とくに重症の場合、細かいニュアンスの相違によって搬送先選定に手間取ったりすることはしばしばあります。
英語に限らずその地方都市のニーズに合わせた外国語スキルを持った消防士も必要です。
対外的なアピール
日本は「おもてなし」の国でもあります。
日本への観光客は増加傾向と言われてますが、突然の急病やけが人発生でも外国語スキルのある救急隊が存在するというアピールは諸外国にとっていいアピールでしょう。
消防士に英語は必要…しかし、現状は…
現在の現状をお話しします。
- 東京消防庁は外国語に特化した救急隊がある。
- 外国人からの要請件数は少ない
- 外国人用のシートで対応する
東京消防庁は外国後に特化した救急隊がある
東京消防庁はオリンピックに向けて外国語を話せる救急隊を編成しています。
また語学力をつける研修を行っているようです。
採用試験でも語学関係の資格を持っている人には加点があり、語学力のある職員を採用したという意気込みのあらわれが見られます。
外国人からの要請は少ない
当然必要となるケースはかなり少ないです。
特に地方都市ではまれに外国人と接するくらいで、費用対効果の問題で力を入れるところはすくないです。
通訳サービスや緊急時は携帯電話で通話する通訳サービスを利用することがあります。
外国人用シートで対応する
現状多いのは数か国語で書かれたシートにさまざまな質問が書かれており、それを指をさして答えてもらうシートを採用しているところが多いです。
ほとんどの場合はこれで何とかなりますが、意識状態が悪いときは全く使えず困るときが多々あります。
消防士に英語は必要か?まとめ
「消防士に英語は必要です」
とくに観光客が増加しているところは、英語や外国語に対しての需要があります。
語学力を生かすなら東京を始め、政令指定都市の消防を受験するとよいでしょう。