今、救急救命士に求められているものって何?

救急救命士になるには

救急救命士を目指す方に読んでいただきたい。

救急救命士として約10年仕事をしてきました。

理想と現実は確かにあります。

ただ救急救命士であるまえに、消防士、公務員です。

市民の方々が救命士に何を求めているか

それを日々現場で感じながら、

求められるものへ変化させていくことも求められていると思う。

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そもそも救命士ってなぜ誕生したの?

そもそも日本は「救急隊員は医師でないため医療行為を行うことはできない」

とする法律上の制限により、救急搬送時の医療行為が一切禁止されていた。

アメリカやヨーロッパに比べて低い心肺停止患者の救命率や社会復帰率低く、

現場の救急隊員は知識を持っているの何も処置ができず、

とてつもないジレンマを抱えていたそうだ。

今、処置ができれば、命を助けることができるのに・・・。

当時の東京消防庁であった武井勝徳が雑誌『暮しの手帖』に投稿を行ったこと、

平成元年から約2年に渡り

フジテレビの報道番組『FNNスーパータイム・週末』において、

黒岩祐治が救急現場の現状や救急救命士の必要性を訴え、

国民が制度化を求める形で、

平成3年に救急救命士法が制定された。

救急救命士法第2条にて

「厚生労働大臣の免許を受けて、医師の指示の下に、救急救命処置を行うことを業とする者」

とされている。

救急救命処置とは、「その症状が著しく悪化するおそれがあり、又はその生命が危険な状態にある傷病者(以下「重度傷病者」という。)が病院又は診療所に搬送されるまでの間に、当該重度傷病者に対して行われる気道の確保、心拍の回復その他の処置であって、当該重度傷病者の症状の著しい悪化を防止し、又はその生命の危険を回避するために緊急に必要なもの」と定義されている。(救急救命士法第2条第1項)
要するに、救急救命士が制度化された時代に求められていたのは、
現場や救急車内で死んでしまうそうな傷病者や
心肺停止傷病者にたいして処置を行うことができる。
こういった人材が救急車に乗務していることを
市民が望んでいたんだと思う。

救急の現状

現在の救急の現状は、右肩上がりで救急出動件数が増えている。
単純に救急に対する需要は高まっていると考えるべきであるし、
救急救命士を常時最低1名乗車させることを目標としているため、
救急救命士に対する需要もたまっていると考えることができる。

救急救命士に何が求められているのか?

搬送人員の約半分が、当時病院から帰宅できる軽症者。
救急救命士が行える救急救命処置を実施する可能性がある
重度傷病者を搬送するのは、重症と死亡の約10%だ。
残りの90%は救命士がいなくても、いい事案になる。
では市民が救急救命士に求めるのは何でしょうか。

救急車を呼ぶケースはほとんどの場合、

人生で1回あるかないかではないでしょうか。

そのとき、救急隊員に救命士になにを求めますか?

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