現役消防士、救急救命士の凜(@mappletour)です。
消防士はといえば、消防車で火事に駆け付け消火したり、交通事故や災害時に救助活動をしたり、救急車でけが人や急病人を病院へ運んだり、ある意味どんな仕事なのか想像できる仕事の一つではないでしょうか。
今回の記事では、私が実際に消防士になって感じた消防士ならではのことや習慣、普通の感覚ではなくなっていることなどをまとめていきたいと思います。
消防士ならではの「あるある」を通じて、消防士について興味をもっていただけると嬉しいです。
少しでも速く出動するための消防士「あるある」
消防士は24時間365日、火事などの災害に備えています。
そのためにやっている「あるある」を挙げていきます。
トイレで大をするときは・・・
24時間勤務しますので、当然トイレで大をしたくなるときもありますよね。
しかし、大の真っ最中でも出動指令が流れれば、すぐに災害現場に向かうことになります。
はじめて勤務したとき・・・
大をするときは、家と同じようにするなよ。
そうでないと、お尻に付けたまま、火事に行くことになるぞ!
え!?
どうやってすればいいんですか?
大をする前に、拭く分のトイレットペーパーを何個か切っておくんだよ。
そうです。
あらかじめ切っておくんですよね。
ちなみにこれまでの消防人生、大の最中に出動したことはありませんが、今でも必ず切っておくようにしています。
お風呂に入るときは・・・
消防士は入浴中でも、出動指令が流れれば出動しなければなりません。
シャンプーしているときも、体中泡だらけときもです。
はじめて勤務したとき・・・
全身泡だらけでも、指令が流れたら1分以内に防火衣を着て消防車に乗って出動だ。
そ、そんなことが可能なんですか?
泡だらけのとき、ためらわず湯船にドボンだ!!
一瞬で泡を落とすんだ。
なるほど。
お風呂のあとの人のことは考えず、とにかく湯船に飛び込んで泡を落とし、出動するのです。
湯船を汚しても速い出動のためなら許されるのです。
また、お風呂場からの早い出動のためこんな工夫もしています。
- 入浴前にあらかじめ着る服を着る順番に並べておく
- 頭を洗った後は、あらかじめ頭だけ拭いておく
入浴するだけでも、少しでも速く出動するためいろいろな工夫がなされています。
仮眠中のときは・・・
仮眠中でも、出動指令が流れれば出動します。
昼間と同じように活動服を着たまま就寝し、パジャマなどリラックスできる服装での仮眠は許されていません。
例えば、こんな工夫をしています。
- 車庫の真横に仮眠室がある
- 出動指令と連動して部屋の明かりが点灯する
- 靴下を履いたまま寝る
- 眼鏡をかけたまま寝る
個々に速く出動するためにいろいろな工夫をしているのです。
消防士ならではの「あるある」
消防士は24時間勤務という特殊性、出動指令があった場合はいかなる時も即出動しなければならない仕事です。
そこでの「あるある」を紹介したいと思います。
大災害があった場合は…
東日本大震災や西日本豪雨など近年大災害が起こると、緊急援助隊が編成され、支援に向かうことになります。
そのため、突然出動が命令されることがあります。
そういった緊急事態に備えるため常に1週間分の着替えや下着を職場に用意しています。
勤務中の食事で気を付けていること…
いかなるときも出動態勢を整える消防士。
ご飯の真っ最中でも、出動することがあります。
そこで、多くの隊員は食事のメニューも考慮しています。
例えば、ラーメンなどの麺類は食事中に出動してしまうと、すべて無駄になってしまいます。
そのためスープにつかっているような麺類は避ける傾向にありますが、どうしてもラーメン食べたいときもありますよね。
そんなときはイチかバチか食べるときも当然あります。
それでもラーメンを食べているときに出動する場合は、残った隊員が麺とスープを分けておきます。
そうすることで、帰署後スープを温めなおし、よけておいた麺を投入することで多少ましな状態で食べることができます。
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