【元採用担当者が教える】消防士面接で合格する人の共通点と「聞かれること」【不安解消】
学科試験、本当にお疲れ様でした。さあ、いよいよ次の関門は「面接試験」です。
「どうしても消防士になりたい!」その熱い気持ち、痛いほど伝わってきます。しかし、その裏でこんな不安を抱えていませんか?
- 面接で何を聞かれるんだろうか?
- 学科で出遅れたから、面接で逆転しないと…
- 面接の対策なんて、何をすればいいのかさっぱり分からない。
- 極度の緊張で、言葉が出てこなかったらどうしよう。
大丈夫です。その不安、元採用試験担当者の私も、受験生時代に十分に経験しました。
そこで、現役の試験担当者として多くの受験生を見てきた私が、あなたの不安を少しでも解消できるよう、面接試験で「合格」を掴むためのメッセージをまとめました。
試験官は面接試験で何を見ているのか
面接試験でどういうことが評価されているのかを知っていれば、不安が少しでも解消されるのではないでしょうか。
そこで、私が面接試験で重視しているポイントです。
アドバイスをする上でいろいろ考えてみましたが、この一言ですべて解決するような気がします。
「消防士の仲間としてふさわしい」とはどういうことか
ではその「消防士としてふさわしいか」をどのように判断しているかを、具体的にまとめていきます。
1. なぜ消防士に?(覚悟と本気度)
「なぜ消防士になりたいと思ったのか?」——この質問をしない面接試験はない、最重要質問です。
面接官はここで、「この仕事にかける意気込み、本気度、そして覚悟」を知りたいと思っています。人の生死に関わるこの仕事は、生半可な気持ちでは続けられません。
自分を飾る必要は一切ありません。「カッコいいから」でも、「人を助けたいから」でも構いません。なぜそれが「消防士」でなければならないのかを、ご自身の言葉で、熱く面接官にぶつけてください。
2. 見た目の印象(プロとしての意識)
見た目から受ける印象は、非常に重要です。
雑誌やネットで現役消防士の写真を見てください。髪型、服装、姿勢…彼らは一瞬のスキもありません。あなたの目指す場所は、規律を重んじる、プロフェッショナルな世界です。
当然、面接試験でも同じ意識を求められます。だれが見ても「清潔感があり、この組織にふさわしい」と思えるよう、髪型、服装、靴、爪の先まで、徹底的に準備をしてください。
3. 自信を持とう(熱意を伝える姿勢)
自信は態度に、声に出ます。
なにも自信満々になる必要はありませんが、この期に及んで弱気になる必要はなく、あなたの思いを伝えてください。
面接官はあなたを落とそうとしているわけでなく、同じ職場の仲間としてふさわしいかを知りたいだけです。
「私は仲間としてふさわしい!」という自信をもって挑むべきです。
4. 人と比べず、自分の「強み」を深掘りしよう(自己分析の重要性)
「学科で出遅れているから、面接で人より目立たないと…」そんな心配は無用です。邪心や焦りは、あなたの言葉の説得力を失わせます。
その心配をする前に、やるべきことはただ一つ、徹底的な自己分析です。
- あなたの「強み」はなんですか?
- なぜそれを消防士という仕事に活かせると考えるのですか?
(強み・展望の例)
- 消防士になりたい強い気持ち(熱意)
- 厳しいトレーニングをやり遂げたスポーツの結果(継続力、体力)
- 仕事で培った社会人経験(協調性、問題解決能力)
- 地域に貢献したいという地元愛(郷土愛)
過去の経験だけでなく、「消防士になって何がしたいのか」「どういうところで力を発揮したいのか」といった未来の展望を具体的に語れると、自分を飾らなくても、自然と面接官の目に留まることができます。
最後に:面接試験に挑む不安な君へ
繰り返しますが、私たち面接官は、「消防士の仲間としてふさわしい」あなたを見つけたいと思っています。
面接官は決して敵ではありません。あなたの良さ、熱意、覚悟を最大限に引き出したいと願って質問をぶつけているのです。
面接のテクニックに走るのではなく、「自分はなぜ消防士になりたいのか」「自分こそがこの組織に必要な仲間だ」と心から言える自己PRを、自信を持ってぶつけてください。
あなたの不安が解消され、最高のパフォーマンスが発揮できることを心から祈っています。会場で、自信に満ちたあなたに会えるのを楽しみにしています!

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