【現役消防士が解説】女性消防士は本当に活躍できる?採用・仕事内容・職場のリアルな壁

女性に消防士という仕事を 勧めてみた 消防士になるには

【現役消防士が解説】女性消防士は本当に活躍できる?採用・仕事内容・職場のリアルな壁

「女性だけど、体力的に無理?」「職場の雰囲気になじめる?」

女性消防士という仕事に憧れても、男性社会のイメージが強く、一歩踏み出せない方は多いはずです。

この記事は、そんなあなたの不安を解消するために、現役男性消防士の筆者が、女性の採用から実際の仕事内容、そして職場環境のリアルを正直にお伝えします。

特に、職場環境の「現実」と、あなたが今すぐすべき具体的な行動に焦点を当てて解説します。ぜひ最後まで読んで、進路選択の参考にしてください。

(※この記事は、男性消防士目線からの情報提供ですが、参考にしていただけると嬉しいです。)

女性消防士を目指すなら、まず消防庁のポータルサイトをブックマークしましょう。特に「ある情報」は、志望する本部を選ぶ上で絶対確認すべきです。その確認ポイントは記事の後半で詳しく解説します。


女性消防士の採用は増加中?現状の割合と国の推進目標

【結論】女性は消防士になれる!

なれます!実際に多くの女性消防士が全国の現場で活躍しています。

ただ、現状の割合を見ると、平成30年4月1日現在で、消防吏員全体に占める女性の割合は約2.7%と、まだまだ少ないのが現実です。

でも、安心してください。

現在、国は女性消防士の活躍を本格的に推進しています。

  • 平成38年度までに2.7%→5%を目指すこと
  • 女性採用に向けた就職ガイダンスを行うこと
  • 施設や装備の改善

などが国の主導により具体的に検討され、取り組まれています。今後、女性の消防士採用はさらに積極的になっていくでしょう。


女性消防士の「仕事内容」と現場で求められる役割

女性消防士は現場で間違いなく活躍できます!

現場では、女性消防士ならではの強みが求められています。例えば、救急現場での対応や、火災予防の指導など、住民に寄り添う業務で特に活躍が期待されます。

実際に女性消防士に期待されている主な役割は以下のとおりです。

  • 子どもや高齢者、災害時の要支援者など多様な住民へのきめ細やかな対応力
  • 予防活動救急現場で活きる女性ならではの視点
  • 消火救助活動から日勤業務まで、多様なニーズに対応できる柔軟性

男性消防士が明かす!女性が働く上での「最大の壁」

ここからが、男性消防士として皆さんに正直に伝えたい、最も重要なポイントです。

女性の活躍が推進されているとはいえ、現場には「ハード面の壁」が存在します。

1. 施設・設備が整っていないリスク

現在、女性職員の割合は2.7%と非常に少ないため、特に地方の消防本部では女性専用の仮眠室や浴室、トイレなどが整備されていない可能性があります。

2. 活躍の場に制限がかかる可能性

あなたが目指す消防士の仕事内容—火災での消火活動救助活動救急業務といった現場の最前線—は、24時間交代勤務が基本です。

朝、勤務時間になると、食事、風呂、睡眠などを他の隊員と過ごすことになります。

設備が整っていない場合、**24時間体制が組めません。**そうなると、希望する現場での活動ができず、**日勤の業務(予防課など)**に限定され、**憧れていた現場での活動ができない**という事態になりかねません。

東京消防庁や政令指定都市の**消防本部**は女性施設が充実していますが、市町村によっては、圧倒的少数派である女性職員のために高額な施設改修の予算を組むのが難しい、というのが**現実**なのです。


女性消防士を目指すなら!後悔しないための「採用前の行動」

施設が整っていないことを知らずに**消防士採用試験**を受けると、「想像していた仕事ができない」という後悔につながります。

後悔しないために、志望する消防本部に対し、まずやってほしい4つの行動です。

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  1. 上記ポータルサイトで、受けたい消防署女性の人数を調べてみてください。
  2. 女性職員がいない場合は、施設面や組織体制がそもそも整っていない可能性があるため、正直厳しいです。
  3. 女性職員がいる場合は、その消防本部に電話して、実際に女性消防士に話を聞ける機会がないか聞いてみましょう。
  4. ヒアリングでは、**施設面**、**交代勤務の状況**、**仕事内容**など、具体的な質問をしてみましょう。

勇気がいるかもしれませんが、受験する可能性がある旨を伝えれば、そのような電話を断る理由はありません。「消防士になりたい」というあなたの熱意を伝えれば、質問にも丁寧に応じていただけるでしょう。


まとめ:施設の壁を乗り越えて理想の消防士になろう

女性消防士は、男性社会に飛び込む**高い目標と覚悟**を持っています。その情熱は、間違いなく現場で活かされるはずです。

しかし、**熱意だけでは乗り越えられない「施設の壁」**も存在します。

あなたが本当に目指したい「現場」で働くために、この記事で紹介した**ポータルサイトでの確認**と、**実際の職員へのヒアリング**は欠かせません。

**「想像していた仕事と違った」**と後悔しないよう、**勇気を持って行動し、リアルな情報を掴んでください。**あなたの挑戦を心から応援しています!

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