「消防士に転職を考えている。」
「就職したが、人を助ける仕事をしたい。」
「消防士へ転職ってどうなの?」
そんな方への記事です。
現役消防士、救急救命士の凜(@mappletour)です。
自衛隊、警察、一般企業など、さまざまな経歴を経て消防士になる方も最近は多いです。
そこでわたしのコネを使って、消防士へ転職した際の体験談をかき集めました。
今回は「消防士へ転職」シリーズ第1回。
陸上自衛隊から消防士へ転職した「ヤマダくん」の体験談を紹介します。
ヤマダくんは高校を卒業後、陸上自衛隊に入隊。
3年間、陸上自衛隊で働き、その後地元で消防士になった経歴の持ち主です。
- 自衛隊に入隊した理由
- 自衛隊初等教育と消防学校の違い
- 消防士採用試験への取り組み
- 消防士になって今思うこと
にスポットを当ててインタビューしてみました。
自衛隊に入隊した理由
高校を卒業して自衛隊に入ったみたいだけど、その時消防は考えなかったの?
そうですね。
勉強に自信がなかったので、自衛隊に入りました。
消防は試験が難しいって聞いていたんで…
自衛隊は簡単に入れるぞって親戚に勧められました。
自衛隊ではどんな仕事をしていたの?
詳しい話はできませんが、陸上自衛隊の車両を担当する隊に配属されました。
わかりやすくいうと車両の整備や迷彩柄に塗装したりとか、そういうことをやっていました。
戦闘訓練もいろいろやりましたが、日本が攻められたら国民を守るっていうイメージは全く持てなかったです。
多分攻められたら、僕逃げちゃうかもしれないです。
体力的には厳しかったの?
最初の半年は初等教育を受けました。
そこは体力的にも精神的にも厳しかったですけど、がんばりました。
そこが終わったらあとは楽ですね。
初等教育は消防学校とは違い、4人班に1人の上官がいたので、こと細かく指導を受けました。
消防学校は班はあるもの教官の人数は少ないので、自衛隊は監視の目が厳しかったです。
そのおかげか、消防学校は楽しく過ごせました。
自衛隊では官舎で生活してたの?
そうです。
基地内の官舎にいました。
住む場所も用意してくれるので、ほとんどお金を使わず生活できたのでお金は結構貯金できました。
自衛隊で思い出に残っていることは?
射撃のオリンピック候補生になりました。
たまたまライフルの射撃のセンスがあるってことで、全国から10人程度集められて、選抜試験がありました。
選手にはなれませんでしたが、印象的な思い出です。
なにかきっかけで消防を目指そうと?
自衛隊は有事がないとずっと訓練ばかりでつまらないですし、定年の55歳まで働くイメージがわからなったです。
市民の近いところで人の役に立つ仕事がしたいと思いました。
あとは最大の理由は3年の任期で更新制だったのでここで自衛隊は辞めようと考えていました。
消防士になるためにやったこと
自衛隊を辞めてから、採用試験を受け始めたんだっけ?
そうです。
在職中に勉強するのは無理でした。お金はある程度溜まっていたので、実家に戻り、公務員の専門学校に通い始めました。
専門学校はどうだった?
中学、高校と勉強に身が入らなかったけど、人生で一番勉強しました。
自衛隊辞めて無職だったし、消防士になりたいって気持ちが強かったので。
最終的に地元の消防に入ったけど、他の自治体は受験したの?
一番近い政令指定都市は受験しました。
一次でダメでした。
日程が早かったので、勉強が間に合いませんでした。
地元の消防は1発合格だったわけだね。
そうですね。なんとか合格して、無職は1年で済みました。
体力試験はどうだった?
自衛隊で鍛えた体力で乗り切れました。
ただ周りの受験者と対して変わらなかったですよ。
消防学校はどうだった
消防学校はどうだった?
自衛隊の最初の半年より全然マシでした。自衛隊のほうが厳しかったです。
これがやりたかった仕事だと確信しました。
消防士になった今、転職についてどう思う
消防士になってどう?転職して良かった?
もちろん僕の場合よかったです。
自衛隊でははっきりとした目標なんてなかったけど、消防に入って目標ができました。
それは?
救急救命士になることです。
今は救急救命士になって地域の救急医療に少しでも貢献できたらと考えています。
自衛官から消防士になって、自衛官の経験を活かす場面ってある?
正直配属されていた部隊によると思いますけど、自分は大型免許を自衛官のうちにとっていて、大型車両にも乗っていたので、スムーズに機関員として現場に出ることができるようになりました。
あとは常に団体行動だったので、そういうものに慣れていたのが良かったと思います。
ありがとうございました。
自衛隊員から消防士へ:まとめ
タナカくんは現在、救急救命士を目指して養成所で勉強と訓練を積み重ねています。
高校のときなんとなく入隊した陸上自衛隊ではやりがいが見つけられず、長く働くイメージが沸かなかったと答えてくれました。
中学、高校とあまり勉強してこなかったタナカくんは公務員の専門学校に入りました。
そこでは科目ごとに理解し習熟できる授業だったそうで、約半年の勉強で合格にたどり着いたようです。
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